パーティーの予告状

第1ゲーム



 


どうもMASKです。今回は幻の作品の話をしましょうか。これはこのパーティーの予告状を書く前のことです。
 それは僕がBRの小説を読んでこれまでにない熱いなにかを感じていた当時です。僕も書きたい、デビューしたいと思い、 すぐに僕は全く苦手だった小説という物を書き始めたのです。それもPCではなく手書きっす。 (当時小説を読むのも苦手でしたがBRがそれを変えてくれました)
 勿論小説はBR。しかもBR2。テーマや部活、アイコン、地図、武器、性格の細かな設定までしてました。これを太田出版にだして デビューしよう。そう思いながら書いてましたが、ふとこう言った小説が本当に出せるのか心配になって太田出版社様に問い合わせたところ 案の定『著作権』で出せませんでした。中学2年の冬。(w しかも書いた原稿用紙200枚は超えてました。(自分でも驚き)とまあ こんな感じです。今も部屋の奥隅には未完成の原稿があります。スキャナーでみなさんに見せようかと思いましたが、200枚もあるし、 登場人物が今の外伝と重なっている事でできません。(でも本当にあるんです)内容は次回!

  そこでめっきり黒い男の声は消えた。なんだったんだ?おかしい。生き残ったものに一億円?2人同じ扉や、 一人で2つの扉にはいったら、やられる?なにがやられるんだ?僕は混乱した。大体一億円なんて・・・。
 「そんじゃあ、俺はこの扉に入るからな」
 沈黙を破ったのは、あの赤いキャップ帽の青年だった。既に扉の前まで立っていて、 僕達の方を顔だけ向けて喋っていた。速い。僕はそう思った。
 「大体やられるってなんだよ。ちっ!変な所に来ちまったぜ、まったくよ」
 ウエスタン風の男がハットを手で押えながら言った。言葉も何か映画のセリフのようで、 こいつ、キザだな・・・と思った。とにかくここにきてやっと言葉を交わす。
 「一億円か・・・まあいいわ。みんな扉を選びましょ。あの黒い男とか言う奴の言う事を聞かなきゃならないんでしょ?」
 そう言ったのは、僕の真正面に座る危険な女だった。「ガチャ」と言う音がして、見るとあの赤いキャップ帽の男は、扉の中に入っていった。
 「その女の言う通りだ。とにかく今は扉を選んで入らなきゃ、意味がない」
 スキンヘッドの男は、妙に錆びれた声で言った。僕も何故か否定はしなかった。 克也も言葉は発せず、僕の顔をチラッと見ると、頭を縦に小さく振った。克也だけではなく、 テーブルにいた参加者や、ウエスタン風の男と宝石女も、扉に近づいていった。何故かやる気のない僕も、 つられるまま扉に向かって歩いた。各自それぞれの扉を選んだ。幸いな事に、同じ扉に入ろうとする者はいなかった。
 僕が館の右側に位置する扉の前まで来て立っていた。扉には、白いプレートが貼ってあり、 黒い字で【002】と書かれていた。僕が002だとすると、僕の右手の扉に入っていく克也は、 003か?それじゃあその僕の左手の扉に入っていくスキンヘッドの男が001か?いや、そんな事は関係ない。 今はこの先に何が待っているかだった。
 中に入ると鉄臭いにおいが漂い、人間が一人通れるか否かと思うぐらい狭い階段が目の前にあるだけだけだった。 灯は天井に一つ裸電球があるだけで、あとはなにがあるのか暗くてよく見えない。と、突然あの黒の男の声が流れた。
 「みなさん。全員部屋に入りましたね。さあ、目の前には階段があると思います。 みなさんはまずその階段を上って下さい。それでこの一億円争奪ゲームの正式参加者を決めます。ではどうぞ」
 僕は放送の通りに階段を上り始めた。しかし上って行くうちに不思議な事があった。どういう事だろう。 なんだろう・・・気温がないようだ。暑くもないし寒くもない。
不意にこの部屋に入って階段を上ったが、なぜか今僕は階段を下りている?そんなはずはない。 今さっきまで上ったんだ。なぜ下りているんだ?それに、以上にこの階段は長い。
 先が全く見えない階段を僕は上ったり下りたりしていた。と、何かが開く音がした。 とてもドアが開く音ではなく、近くでなにかが落とされた様な・・・!
 僕の嫌な予感は当たった。少し疲れて僕が額に出た汗を手で拭いた時だった。
 「ぎゃああああ」
 突然断末魔のような悲鳴が聞こえてきた。耳の奥深くに残るその悲鳴は、 一瞬にして声が小さくなっていく。女性か男性かわからなかった。一瞬だったが、物凄い嫌な悲鳴だ。実際今この部屋には僕一人しかいない。  当たり前のようだがその悲鳴を聞いてから、僕は物凄い何かに脅えていた。一体なにに脅えているのか自分自身分からない。
 悲鳴が止んで数分立った時だった。下りていた階段はいきなり真っ直ぐのコンクリートになっていて、その先にはドアが一つ待ち構えていた。
 「出口だ」
 咄嗟に出た言葉には意識せずに、ドアがあるほうへ走った。早くこの密室から出たい。そう思い、僕の足取りは駆け足になっている。
 「がちゃ」
 ドアを開けるとそこには大きなテーブルと椅子が置いてあった。そして完全に僕の体が密室から出ると、 横からスキンヘッドの男が僕と同じようなドアから出てきた。
 「おい、修一。こっちだ」
 目の前にある大きなテーブルの側にいたのは克也だった。僕は克也に近づきながら辺りを見渡した。
 天井は黒く寂れていて、何か物凄い悪魔が引っ付いている様で数秒で僕は腰を抜かしそうになった。
 そして今いる部屋はダンスをめいいっぱい踊れそうなくらい広く、妙に殺風景だ。
隅には、同じ参加者が出てきたドアが幾つもあった。後ろを振り返れば自分が入ったドアの番号【002】 とプレートが貼られていた。左は勿論001、右は003になっている。しかしここでおかしな点が出てきた。
ドアの数が前より少ない?
いや気のせいだろうか。その間にも向こう側のドアからは赤いキャップ帽の青年に 、隣では出口のドアに凭れかかって腕を組んでいる大橋の姿があった。
僕は克也の横の椅子に座り、じっとしていた。次々にドアから出てくる参加者達をその場にいる全員がじっと見ていた。
僕だけじゃない・・・そう、メンバーが足りないのに気がついたのは僕だけではなかった。 赤キャップの青年が「おい、一人足りないんじゃないか?」と言ったあとに、またあの黒い男の声が流れた。
   ************
「皆さんよくここの大広間まで来ましたね。さて、今皆さんの所にいるのが正式な一億円争奪ゲームの参加者でございます」
それだけで黒い男の声は消えた。おかしい。いや、確実に足りない。僕がそう思ったときに、 赤キャップの青年が黒い男に向かって言うように(上に声を張り上げて)言った。
 「おい黒い男さんよ。もう少し説明が足りないんじゃないか?ああ?ここにいるのが正式な参加者だとすれば、 一人足りない気がするんだけどよ」
 赤キャップの男の声も虚しく、反応は0だった。しかし、静かな大広間に僅かな音がした。 それは何処からではなく、壁に設置してある排気口とは別に斜めになっている銀色のバスケットボールが入りそうなサイズのドアからだった。
 ――――何かが転がる音――――
 バスケットボールが転がってくるのか?参加者の全員がその銀色のドアを見つめた。
 「ごろごろごろ」
 物凄い速さで転がってくる何かはあっという間にこの大広間に近づき、出口である銀色のドアがゆっくり開いた。
 バスケットボールだと思った物は、全然違う物だった。
 「きゃああああ」
 危険な女はその場で悲鳴を上げた。ウエスタン風の男も同じく「うっ」と言ううめき声を上げた。
 その場にいる全員がその物に近づこうとはしなかった。なぜならそんなに参加者からその物の距離からは遠くなかったからだ。
 最初にいた三十代のアクセサリーをたくさん身につけていた女性は、姿かたちを変えて今参加者と合流している。
 しかし姿はなく、アクセサリーの女は首だけで合流していた。不思議なぐらいどろどろと溶けているその生首は、 吐き気がするぐらい気色悪かった。顔は半分骨が飛び出していて、黄色いどろどろした物がジュージュー焼肉を焼く様に鳴っている。
 黒い男は赤キャップの青年の質問に、行動で答えていた。
 「な、なんなんだ!あの生首は!」
 ウエスタン風の男は気味悪げに叫んだが、その横でじっと溶け出している生首を見て 「あれは正しくここに来る前にいた、宝石をたくさん身に着けていた女の生首だな。溶けているのはきっと硫酸かなんかだろう」と小さな声で言った。
 それに答えるように黒い男の声が大広間に響いた。
 「みなさん。皆さんが見ている生首はここに来る前にいた宝石が似合う女性です。 ここに皆さんが来れたのは運だと思ってください。そして宝石が似合う女性は運が悪かったのです。 だからあのように首を切断されて、硫酸ガスと硫酸液体に漬けられたのです。しかしあなた達はもう正式な参加者です。 これから争奪してもらうゲームには運は関係ありません。実力がすべてです。さあ、第二ゲームのルールを言いますよ」
 やはり階段を下りていた時に聞こえたのはあのアクセサリー女の悲鳴だったのだと意図が繋がった。 しかしさっきのが第一ゲームならば、このあとに待っているゲームの内容は何だ・・・。
 「マジかよ・・・」
 そっと呟くように青い学ランの少年は呟いた。みんな黙り込んでいる。 そう、逆らえばああなるかもしれない・・・そんなことを考えて抵抗しないのだろう。
 「ううう」と、しゃがんで泣いている女が005と書かれたプレートの前でいた。 それは正しく大橋だった。無口で冷静なあの大橋がと思ったが、やはり普通の女の子だと思った。
 大橋が好きな克也は見向きもせずに固まっていた。どうしようか迷ったが、 そのときには体が自然に大橋に向かって歩いていた。ここで止まるわけには不自然だ。よし、もうこうなったら・・・。
 僕は大橋に駆け寄り、体を支えた。ワンピースの大橋に僕は肌蹴ている腕をそっと掴んで支えていた。
 「歩けるか?」
 なんて事言ってるんだ。大橋が好きな克也の前で・・・。いや、現時点で僕が助けなければどうしようもない。
 「うん・・・ありがとう」
 普段見せる無口で冷静な大橋からは見られないようなやさしい声が返ってきた。涙を手で拭きながら今だぐすんぐすん言っている。
 そのまま僕は参加者がいる大広間に大橋を連れて行き、椅子に座らせた。その間視線を感じたがそれは誰か分からなかった。
 そしてまた何処からか、また黒の男の声が聞こえてきた。



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